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会員加入について

マグネシウム循環社会推進協議会へのお誘い

会長あいさつ

会長 坂本 満 (国研) 産業技術総合研究所
上席イノベーションコーディネータ

今、人類はこれまでにない繁栄を謳歌していますが、同時にかつてない危機に直面しつつあります。エネルギーを含めて資源の枯渇の問題、食糧供給の問題、環境問題等々、全地球規模で深刻な問題として我々にのしかかってきています。

化石燃料は過去の太陽エネルギーを生物が炭素で固定したものであり、人類はこれを燃料、化学エネルギーとして利用してきました。燃料としてとても使いやすく、産業革命以降の急激な産業の拡大に繋がりました。しかし、化石燃料の燃焼は大気中への二酸化炭素の放出が不可避であり、これを全地球的に環境、特に生物が固定できる量を超えてしまい、大気の温暖化や環境への甚大な影響が懸念されるにことになりました。

エネルギー資源の枯渇と二酸化炭素の放出による環境変化という2つの問題を抱えることとなった私たちは、古代のようにエネルギーの使用量が環境による許容量を超えない範囲に戻ることが必要なのかもしれません。しかし、全地球の許容量を超えようとしつつあっても、現在の生活を捨てることは困難でしょう。私達は、一刻も早く循環型の社会へ移行することが必要です。そのためには、化石燃料から再生可能エネルギーへのエネルギー革命と、あらゆる資源を再利用する循環型社会・ゼロエミッション社会の実現が必須です。

エネルギーを賢く利用するための新しい技術が必要となります。我々の基本コンセプトは①Mgから直接電気エネルギーを取り出す(電池技術)ことにより、循環型のエネルギー社会を創り出すこと、②電気を取り出した後は全て再びMgに戻す(リサイクル)、③このMg利用プロセスにはあらゆる余剰エネルギーを有効に使い、将来的には再生可能エネルギーによって賄う体系とすることと纏められます。

①はエネルギーを必要な時に必要な場所で容易に使うことができるとうことです。また、Mgとしてエネルギーを備蓄しておけることを意味します。②により材料を循環して使うことができ、持続可能な社会を形作る基盤技術となります。一方、Mgは軽量構造材料として様々な輸送機器や構造体に使うことができます。材料として広く社会で利用されることにより、エネルギーが備蓄されることと同義になります。あたかも古代において建築材料としての木材が燃料として使われる社会と似ていなくもありません。社会の隅々にまで材料として使われるためには、Mgの製錬から様々な加工技術や再利用技術やリサイクルシステム等、低コスト化に繋がるありとあらゆる基盤技術を整えて行く必要があります。 ③は再生可能エネルギーの巧妙な利活用技術を創出することを通して、循環型社会への道を拓くものです。Mgの利用に向けて、これをすべて再生可能エネルギーによって賄うことができれば、真の循環型社会を形作る礎となります。再生可能エネルギーはどれも小さく、変動的で基幹電力としては使い難いことが問題とされています。しかし、私達はこのエネルギーを上手に使う技術を培っていかなければ生き残れません。システムとして再生可能エネルギーを中心に据えた社会へと変って行かなければなりません。

Mgは地表面に豊富に存在するMg化合物を製錬して得ることが出来ます。それも還元剤と混ぜて高温に保持するだけの熱還元で得ることが出来ることが優れた点です。しかし、その熱エネルギーを現状のような化石エネルギーで賄うことは困難になると考えられます。環境に配慮した新しいエネルギーによるMgの製錬を目指さなくてはなりません。そのエネルギーは再生可能エネルギーしかありません。また、未利用で捨てられている様々な余剰エネルギーも上手に使うことが求められます。今後、エネルギーのマテリアルへの変換技術は必須であり、Mgによるエネルギー備蓄は有力な選択肢となり得ると考えられます。

再生可能エネルギーはどれも規模が小さく変動的で、基幹電力としては使い難いことが問題とされています。しかし、私達はこのエネルギーを上手に使う技術を培っていかなければ生き残れません。むしろ、私達の社会がこのようなエネルギーを使う社会へと変わらなければならないのかも知れません。小さなエネルギーを上手に使うことを考えると、例えば微生物1匹は極めて小さなエネルギー生産しかできませんがとても高効率で、いずれは全地球規模での変化をもたらすことに似ていなくもありません。

私たちは、持続可能・クリーンな未来社会構築を目指して“Mg・Soleil”構想を推進中です。この新しいコンセプトにご賛同頂いて協議会へのご参加と、広範な技術開発にお力を貸していただきたいと熱望しております。共に子孫への“福音”を伝えたいと思いから、お誘いする次第です。

2018. 06

お問い合わせ及び連絡先

事務局長 熊谷枝折(古河電池) 携帯:090-3752-0002

s-kumagai@soleil-energy.jp

東北大学 先端技術開発センター 022-217-3884 (TEL/Fax)

阪間 寛(藤倉ゴム工業株式会社) 048-794-2220 (新燃料技術グループ)

渡邉 公典(不二ライトメタル(株))0968-78-2116 (開発営業部)

〒980-0812 仙台市青葉区片平二丁目1-1 022-217-3884(TEL/FAX)